職種紹介
当社製品のクオリティーを独自の技術力で支えるまさに会社の心臓部。生産技術と研究開発の仕事内容をご紹介します。
時代の変化と社会のニーズをくみ取りながら、
モノづくりを通して社会に貢献する
ファイマテックの事業は祖業である製紙用の重質炭酸カルシウムの製造から始まりました。長年培ってきた鉱産物の知見と粉砕加工・表面処理技術を研鑽しながら、今では取り扱う鉱産物の種類や範囲も国内外に拡がり、製品の用途も製紙業界に留まらず樹脂や塗料、フィルムなど幅広い業界で使われるようになりました。その根底にあるのが「より付加価値の高い製品を開発、提供することによって社会に貢献する」という理念。お客様のニーズに寄り添い、当社独自の技術によってその理念を実現する。それがファイマテック技術系社員の仕事です。
研究開発職
開発部門ではさまざまな無機鉱産物を、顔料や充填剤へ応用するための研究開発、製品開発を日々行っています。
当社は湿式粉砕によって炭酸カルシウムのサブミクロンの粒子を大量生産しておりますが、その技術を炭酸カルシウムに限らず幅広い無機鉱産物に応用するための研究開発を行うことが私たちの主な仕事です。また、鉱産物の微粒子を有効に利用するため、有機物とのハイブリット化の研究も行っています。粉砕された無機鉱産物を用途、目的によって有機物による適切な表面処理を行うことで、樹脂等の様々なマトリクスへの分散が可能になるのです。
その他にも粉砕によって活性化された微粒子表面を利用した化学反応、表面改質の研究など、粉砕加工による無機鉱産物のナノ化の研究では、その大きな表面積を利用してこれまでに無かった技術開発の可能性を模索しています。
日常の私たちの仕事は研究室や自社工場に留まらず、岡山県工業技術センターや岡山県リサーチパークインキュベーションセンターで行うことも多くあります。各センターでは先進性のある加工設備や分析設備を利用することができ、実際の研究開発は岡山県工業技術センターや大学と連携して行っています。従来技術である炭酸カルシウムの微粉砕技術の研鑽に加え、有機物とのハイブリット化、ナノ化等、新しい技術を日々模索しています。
当社の製品を製造するうえで一番大切なことは何よりもお客様のニーズをきちんとくみ取って理解することです。したがって営業部門がお客様のところへ行って商談する際には、私たちが同行して技術的な説明を行い、お互いに連携しながら製品の開発を目指します。社内のいろいろな部署と協力し、評価試験を繰り返し行いながら、お客様のニーズに合った製品を作り上げていくといったところがこの仕事の醍醐味だと思っています。
生産技術職
生産技術部門は、設備の新規設計、製造現場の作業効率化、生産ラインの最適化、安全管理、人材配置など、幅広い仕事をまかされています。
モノづくりの現場において、生産技術を突き詰めるのは最重要ともいえるテーマです。創業以来、主力製品として製造し続けている炭酸カルシウム製品に加え、今では取り扱う鉱産物の種類も格段に増えていっており、様々なニーズに応じた鉱産物製品をお客様にお届けできるよう事業を拡大し続けている当社にとっても、生産技術のミッションは決して小さいものではありません。
また、生産技術の仕事を通じて、モノづくりの現場を広く深く知ることができるため、生産技術職から工場長や本社管理職へとステップアップすることもでき、キャリアパスの可能性が明るいことも働く魅力の一つです。とくに当社のような中小メーカーの場合は、大手に比べても個人の仕事の幅がより大きくなっており、短期間で多様な経験を積むことができ生産に関わる様々な知識・スキルが身に付きます。
生産技術が提案した新機材を導入したことがきっかけとなり、生産効率が一変してよりスムーズな大量生産が可能となることにより、会社全体の業績や市場シェアにまで大きなプラスをもたらすこともあります。
このようなダイナミックな仕事ができ、重要なポジションを担っているのも生産技術の醍醐味であり、当社の生産活動を縁の下から支えているというやりがいを感じることもできます。
当社は国内拠点の工場に加え、海外ではタイ、マレーシアにある合弁会社の工場に対しても技術支援を行っており、国内のみならず海外の関係者と会議や打ち合わせを重ね、お互いの要望をくみ取り、橋渡し役として、調整や情報共有を行うことも重要な仕事となります。このように、さまざまな立場の人とコミュニケーションをとりながら、社内外の調整役として動き回れることも、生産技術のおもしろい部分です。