化成肥料
肥料の品質の確保等に関する法律に規定される複合肥料とは、肥料の三要素である窒素、りん酸、カリウムのうち、主成分として2成分以上含んでいる肥料の総称である。複合肥料はさらに「化成肥料」、「配合肥料」、「成形複合肥料」、「家庭園芸用複合肥料」、「液状複合肥料」などに分けられる。その代表的なものは化成肥料と配合肥料である。
従来は、いくつかの無機質肥料および原料に化学的操作を加えて窒素、りん酸、加里3成分のうち、2種類以上の成分が結合して一つの化合物としてできた肥料を化成肥料と呼び、単に窒素、りん酸、加里のうち2種類以上の成分を単純に混合して作った肥料を配合肥料と呼んでいた。しかし、造粒技術の進歩により、原料を単純に混合して造粒したものはその外観と肥料効果が化成肥料との区別がつけにくくなってきたことなどから、1956年10月1日改訂した肥料取締法に基づき両者を総括して複合肥料と呼ぶようになった。
化成肥料とは数種類の肥料原料を一定の配合比率で配合し、造粒することにより、一つの肥料粒子に窒素、りん酸、加里の三大肥料成分を少なくとも2成分を含み、場合によりほかの肥料成分、例えば苦土やほう素、けい酸、有機物を添加して作られた肥料である。混合、造粒の工程で化学反応が起きる場合や化学反応を伴わない場合がある。
化成肥料は主に次の特徴があり、日本を含む先進国には大きく普及されている。中国、インド、ブラジルなど発展途上の農業大国も省力化と生産コスト削減のため、化成肥料の使用量が大きく増加している。
- 施肥コストの削減
一つの粒に複数の肥料成分を含み、1回の施肥で必要な複数の養分を補充できるため、施肥の労力や肥料運搬の手間を軽減できる。 - 肥料利用率が高い
銘柄が多く、各肥料成分の比率と量を作物の種類や生育時期、土壌タイプなどに最適に配合することができるため、養分の過不足が少なく、初心者でも扱いやすい。 - 均一施肥できる
肥料粒の形や大きさが均一で、粒の中に肥料成分が均一に分布しているほか、物理性がよいので、散布しやすく、施肥量を管理しやすい。特に機械施肥に適する。
化成肥料の中で窒素、りん酸、加里の3成分の有効含有量の合計値が30%以上の高濃度のものは高度化成肥料と呼び、それ以外を普通化成肥料という。
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