肥料
農業変革の時代において、持続可能な農業を支援するため安全で安価な肥料をご提供します。お客様のニーズに合わせた製品の設計も可能です。
国連の推算によれば、世界人口が2050年に91億人になります。膨大かつ急速に増加する人口を養っていくためには、食糧の増産が必要となります。しかし、農地拡大による食糧の増産という旧来の手法がすでに限界にきており、品種改良、化学肥料の普及、灌漑面積の拡大などの農業技術革命が食糧問題を解決する鍵となります。
一方、我が国ではすでに少子高齢化社会に突入しているため、農業人口の減少と耕地の減少が避けられません。日本の農業を守り、食料の安定的な供給と品質の安全を確保するための農業改革が求められております。
この農業変革の時代に於いて、当社は積極的に国内外から、より安全でより安価な肥料を仕入れてさまざまなお客様にご提供し、農業生産コストの引き下げに協力させて頂いております。
当社ではお客様のご要望に応え、いろいろな化学肥料および土壌改良材を製造(OEM)、輸入販売しております。
1. 農業における肥料の役割
農業とは、「土地を利用して作物を栽培する」、「家畜を飼育して人間の衣食住に必要な農産物を生産する」産業である。そして私たちの生活に必要不可欠な食糧などを供給するだけでなく、環境保全や地方活性化を担うなどの大きな役割を果たしている。
その作物の生育には多くの養分が必要であり、土壌中の養分の量が不足すると栽培されている作物の収穫量と品質が落ちる。そこで収穫量と品質を維持するために、外部から肥料を補給する必要がある。
作物の収量への肥料の寄与度を調査した研究がある。国際水稲研究所(IRRI)は1965年から1980年までアジア諸国の単位面積のコメ収量が40%も増加した原因を調査分析した結論として、増産への諸要因の中で肥料の寄与度は25%に達したと報告している。
また、農林水産省が令和5年に発表した資料によれば、我が国の農業経営において、経営費に占める肥料費の割合は約6~13%を占めており、人件費と農機具費に次ぐ3番目の支出となっている。
そのため農家が良い肥料を安い価格で入手できれば農業の生産コストの削減ができ、ひいては農家の収入増へとつながっていく事となる。
2. 肥料のサプライチェーン(輸入・供給)における弊社の位置付け
窒素肥料は石油や天然ガス、石炭を原料に、りん酸肥料はりん鉱石、加里肥料は加里鉱石等の鉱物資源を原料にして生産されたものである。わが国にはこのような鉱物資源が全くなく、石灰質肥料を除いて全てを輸入に依存している。
そのため国内の肥料産業は基本的に尿素やりん安、塩化加里などを輸入して再加工する事が主となり、いわゆる複合肥料(化成肥料とBB配合肥料)の生産に限られている。
現状では国内の農業生産を支えるために年間170~190万トンの化学肥料が輸入されており、輸入肥料がなければ国内農業が維持できなくなる恐れがある。
弊社は化学品メーカーとして20年以上、肥料事業を行ってきた。その努力の結果、
① 国内および海外の肥料メーカーとのネットワークがすでに構築されている。
② 肥料と国際貿易に熟知する社員の存在により、お客様の要望に沿った最適な製品を見つけ出し、仕入では中間商社を経由せずにメーカーから直接購入をするため、低価格で供給することができる。
③ 既成品だけではなく、特殊品やお客様の希望する処方での特注品も試作、肥料登録、輸入または生産、供給をセットで提供することができる。
④製品価格をおさえるため日本国内に在庫は持たず、海外からの輸入品はコンテナーやバルクで輸入した後にそのまま納入させて頂きます。また国内での調達品はトラックで直納入致します。また、小口の御要望に対しては、提供できる関連業者を紹介することができる。
弊社が取り扱っている肥料の種類
汎用肥料
汎用肥料とは慣行栽培に使い、土壌に不足しがちな養分を補給する目的で用いられる肥料である。汎用肥料では、「価格が安い」、「施用が簡単」、「いろいろな作物に適している」、「コストパフォーマンスに優れている」などの特徴が求められている。以下は弊社で取り扱っているものを養分別に紹介します。
- 該当製品
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- 製品ラインナップ:汎用肥料
窒素系肥料
窒素は、作物の生育にとって需要量の一番多い元素ではあるが、土壌中の窒素は作物吸収のほか、流失や脱窒により不足しがちであり、常に補給の必要がある養分となっている。窒素系肥料は窒素を多く含有しており、主に土壌中窒素養分の補給に用いる化学肥料を纏めた総称である。
りん酸系肥料
りんは、植物のDNA、細胞膜の構成元素であるうえ、エネルギー転流に重要な役割を果たすATPの主成分で、植物の新陳代謝を司る重要な元素である。りん酸系肥料は主に土壌中りん酸養分の補給に用いる化学肥料の総称である。
加里系肥料
加里は植物の生育に必要な三大養分の一つで、植物の体組織を構成する成分ではないが、イオンの形態にして植物体内の浸透圧調整等を通じ、デンプン、タンパク質の生成、移動、蓄積に役立つ。また、光合成に於ける光りん酸化反応においてATPの合成・転流にも欠かせないものである。加里系肥料は主に土壌中加里養分の補給に用いる化学肥料の総称である。
化成肥料
化成肥料は数種類の肥料原料を一定の配合比率で配合し、造粒することにより、一つの肥料粒子に窒素、りん酸、加里の三大肥料成分を少なくとも2成分を含み、場合によりほかの肥料成分、例えば苦土やほう素、けい酸、有機物を添加して作られた肥料である。
銘柄が多く、各肥料成分の比率と量を作物の種類や生育時期、土壌タイプなどに最適に配合することができるため、施肥コストの削減、肥料利用率の向上、均一施肥できるなどの利点があり、化学肥料の中に使用量が一番多い。
石灰質肥料
石灰質肥料とは、主成分としてカルシウムを含有する肥料を指す。土壌にカルシウムを補給するほか、土壌pHを矯正する作用もあり、さらに土壌消毒にも使われ、農業生産に欠かせないものである。
その他の肥料
その他の肥料とは、窒素、りん酸、加里と石灰質肥料以外に中量元素や微量元素を含有している肥料を指す。作物の生育には窒素、りん酸、加里の三大養分のほか、カルシウム、マグネシウムなどの中量元素と、鉄や亜鉛などの微量元素も不可欠である。ただし、通常の栽培では欠乏症状が発生しにくいため、これらの中量と微量元素は需要量が少ない。しかし、高強度の栽培や連作などの場合には、一部の特定中量元素と微量元素が土壌からの供給量だけでは作物の需要を満たさない可能性がある。また、土壌pHなどの土壌物理性と化学性も中量元素と微量元素の可給態に大きく影響を及ぼし、欠乏症状を誘発することがある。
養液栽培専用肥料
施設栽培に使う培養液用の特殊な高品質肥料である。純度が高く、完全に水に溶け、有害物質がほとんど含まれていないことが要求される。
- 該当製品
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- 製品ラインナップ:養液栽培用肥料
土壌改良材
肥料成分を含まないが、土壌に施用し、土壌の物理的性質、化学的性質あるいは生物的性質に変化をもたらして、土壌を改良して、農業生産に役立たせる資材である。
- 該当製品
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- 製品ラインナップ:土壌改良材